前半は、煙火師の技と花火の美を競う十号早打や、競技スターマインが行なわれます。後半は、湖面を広く使ってあげる大スターマインが多くあがります。
名物の水上スターマインは、湖面の左右から孔雀のような半円形の花火が広がるもので、湖面に映ると美しい円形に見えます。左右の花火は徐々に中心へ向かって近づき、それにしたがい半径も大きくなります。やがて二つの半円形が中央で重なり会うと大きな大きな花火になり、タイトルどおり「Kiss of Fire」になるのです!
そして、フィナーレを飾る「大ナイヤガラ瀑布 水の精・光の精」が1600mという光の帯を作ると、音と光と色による火の芸術が終わります…。
駆け足で過ぎていく信州・諏訪の短い夏は、このナイヤガラの最後の火とともに去っていきます。そして満点の星の輝く空を、秋風がそっと吹き抜けるのです。